タマムシシティの池

向こうで書く気がしないようなことをこっちに書きます

高速とんボルのはなし

※参考元

選出や読みに関しての考察 - 許されざる催眠厨

 

スカーフロトム、今作で言えばカプコケコ等の高速とんボルを置くプレイング、これには大きなリスクを生む。

 

①不利対面であれば必ずとんぼ、ボルチェンをするため後続に一手交換読みを通した手が入る

 

②基本的にこのようなポケモンが苦手とするポケモンが各パーティに複数居る上、受け出しの必要があるので後続がほぼ制限され結果として初手対面で選出が特定される

 

5世代におけるロトムが何故強かったかと言えば、初手に不利対面しても「突っ張ってトリック」という選択肢が存在したからである。

 

6世代以降では、初手メガシンカの存在からその立ち回りを成立し得ない。

故に、初手の段階で電気側のとれる選択肢がほぼ絞られ後続が確定してしまう。

 

では、このような問題をケアするにはどうすればいいか。

ひとつは、突っ張ってやられても起点にできるようにすることである。

 

例えば、珠カプコケコ入りのパーティにパルシェンポリゴン2がそれぞれ居る場合、初手カプコケコ襷ガブリアス対面でそれぞれとんぼがえりをしてポリゴン2を出す、そのまま突っ張ってパルシェンで起点にするの二つの立ち回りがある。

 

ここで、この二つの立ち回りを比較すると後者の方が遥かに優秀である。

 

前者の立ち回りはカプコケコとポリゴン2に一貫するポケモンのケアで受け出すポケモンが必要不可欠。

 

一方後者は、そもそも受けをしなくても勝てるため、後続が特定されにくい。仮に対面カプコケコが負けるポケモンでも削って次で倒すプレイングができる。

 

言うまでもないが、5世代のロトムは後者が可能で、6世代では難しい。

 

 

 

さて、ここからは高速とんボルのメリットとその性質がなんなのかを見ていこう。

 

高速、なおかつ火力のあるとんボルは後続に負担を丸投げできることである。

 

例えば、メタグロス対カプコケコという対面において、カプコケコ側はボルトチェンジがあればメタグロスを十万ボルトで削りつつ退場かボルトチェンジで後続に負担を丸投げしカプコケコが生き残るという二つの択を取ることができる。

 

最も、これは火力があって成り立つものである。

火力のないとんボルは単に襷潰し程度の交換技に過ぎない。

 

テキトーとんぼるが何故弱いかは交換に付随するダメージのリターンが交換で生まれるリスクに合っていないからなのは言うまでもない。一匹を生き残らせるためにかかる負担が大きすぎるのである。

というか、とんボル役が削って倒れてもらった方が良いときも多い。その辺り選択できないプレイヤーは見るからに弱い。

 

もうひとつのメリット、これは相手が確定で交換する局面で、相手の出してきたポケモンを見てこちらがポケモンを出せることである。

 

これは言うなれば釣り交換と同じもので、有利対面を釣って作り上げて一気にくずすことができる。

ここで、とんボル役は高速アタッカーなので、障害除去からわかりやすい無双ができる。

 

しかし、このようにして有利対面を作って負荷をかけに行くとき、テキトーとんボル構築では、せっかく有利対面を作っても不利対面をケアするための受け主体のポケモンを選出しているためリターンが取れない。

更にこれがスカーフロトムだったりすると、障害除去後の全抜きも怪しくなってくるので尚更である。

 

本来、「一手通せば勝てる」はずのとんボルが一手通しても勝てない技に落ちぶれてしまっている。

これでは勝てない、当たり前という他ない。

 

 

後手のとんぼ、ボルトチェンジ、バトンタッチは安定的に有利対面を作る技なのに対して、先手のとんボルはピーキーかつ一手で勝ちを拾うための技である。

 

 

わりと当たり前のはなしな気がしますが、サンムーン始まったし一回形にしておこうと思います。