タマムシシティの池

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6世代におけるポケ勢のガチ化


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まず6世代でシステム的にどのようなことが起こったかを見てみよう。
・フリーにおける伝説の解禁
・レートにおける切断が負けと処理され、切断への対策がなされる

この二つを踏まえた上で、何故いわゆるマイナー使いが減り、ガチ勢へのシフトが起きたのか考える。

勝てないことがハッキリと数字化した

5世代の時点で片鱗を見せていたが、レートの普及でハッキリと見せつけられた現実。

一試合活躍して喜んだとしても
下画面を見ると自分がどれだけ負けたのかを突きつけられることになる。
また、どれだけ「○○は強いよ!」とか言ったところで「で、レートは?」と言われるわけで。

よくマイオナの意見として「ガチ使ってるんだから勝てるに決まってるじゃん」などという言い方が取り上げられるが、彼らはそういう風に言うことで負けた自分の心を静めているだけであり、勝たないと気分よくなれないのはガチ勢と変わらない。

動画勢についても「マイナーで強いのを見たかった」視聴者はレートによって強くないことに気がついてしまえば当然見なくなるのも当たり前と言えよう。

もともと勝てなかったが、それをハッキリと見せつけられたのでやめた、非常にわかりやすい。



情報の氾濫による上位存在の顕在化

4,5世代に比べてブログ、Twitter、動画の絶対数が増えた。これは疑う余地がない。

これにより発生した問題がある。
「他のトレーナーが使っていない○○を使い結果を残すことで目立つ」ということが難しくなったということである。

例えば
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フライゴンというポケモンを使い、結果を残すことで目立とうと考えたとする。
では、「フライゴン レート○○」で検索エンジンにかけてみよう。

とある有名なトレーナーがフライゴンを使っている構築が引っ掛かるはずである。

貴方がフライゴン入りで目立ちたいというのならば、最低限彼と同じぐらいのレートまで登り詰めなければならない。

うむ、難しいですね。
動画もブログも氾濫し、どんなポケモンでもレート2000超える程度なら見つかる時代において、オリジナリティを出すのは非常に難しい。

かつてのバトレボ時代は、投稿者は少なかったし、ブログもまだ普及していなかった。
投稿者というだけでそれなりに特別だった時代に比べるとそういったアピールが難しくなったのは当然である。


人数比の変化によるマイノリティ化

これもある意味当然だが、上記の二つの理由からガチ勢が増えれば当然ほとんどのトレーナーが日頃接するトレーナーの割合もガチ勢が増えるし、初心者が手本とするトレーナーもガチ勢が中心となる。

この事はかなり大きな要素で、バトレボ期においては多くの初心者はまず非ガチ勢に触れ、彼らのスタイルを真似していたため、同じくガチ勢にならずポケモントレーナーとして踏み出していった。

では現在はどうか、言うまでもなく多くの初心者が最初に受けるアドバイスは「まず強いポケモンを使い、その強さや弱点を知ってから考えろ」である。

結果どうなるかは言わずもがな。





以上の理由がおそらく6世代におけるガチ勢へのシフトの主な要因であろう。

4世代から5世代において活動していた従来型のマイナー使い達は今後も数を減らすと見て間違いないと思う。

しかし、ガチ勢であることとマイナーを否定することは=ではない。

確かにマイナー使いが減り、日の目を見ないポケモン達の開拓が止まっているように感じられる側面はある。

しかし、ポケモンというコンテンツにたいして、自己をアピールするためにプレイしている層が消滅しない限り、人が使わないポケモンを使おうと言うプレイヤーが絶滅することはありえない。

心配するだけ無駄な気がする、どのみちまた世代が変わり環境が変化すれば開拓は行われるのだし。